HSPアロマセラピストの香りある暮らし

最近話題のHSP。5人に1人の敏感な心の持ち主、人一倍感じる力が強い気質の目線から香りと日常の暮らしをゆったりとお伝えします。

五感が敏感なHSPの方へのアロマ調香室 #4ジュニパーベリー

オススメのブレンドと使い方
①むくみ予防
ジュニパー、グレープフルーツ
シダーウッド
のトリートメントオイル
※注意 ジュニパーは利尿作用があり、トリートメントでは腎臓に負担をかけるので腎疾患のある人は少量か濃度を薄める。
②浄化作用 
ジュニパー×オレンジスイート
玄関などの盛り塩(邪気祓いとしてコロナ等の疫病対策にもオススメ)
③ルームスプレーやディフューザー
ジュニパー×パチュリ×マジョラムスイート×マンダリン
③の香りは2年前、夫のがんの手術の前日に受けたアロマトリートメントのブレンドです(1ヶ月前にまたまた予約してた)
行きつけのサロンのセラピストさんに手術の話をしたら手術を待つ身として「もうひと頑張りのエネルギーを与える香り」としてジュニパーをススメてくれた思い出のブレンドです。
何かの大一番の時に使ってみてはいかがでしょうか🥰
香りを作ってみたい方はDMよりお問い合わせ下さいね。
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森を守るために私たちが出来ること


7月4日、日本てならい堂さんとグリーンピースジャパンさんのコラボ企画、
六月八日と初めての森の香りのワークショップ」にオンライン参加してきました。


前半はグリーンピースジャパンの「森林破壊と感染症の関連性を考える」というテーマで世界の森林伐採の現状の説明を聞きました。
世界の森林エリアを4つに分け、北方林(ユーラシア大陸、北アメリカ大陸の亜寒帯林
)、アマゾン、コンゴ、インドネシアの各エリアでの森林伐採の目的は地域によって様々でした。


北方林 木材、パルプ、紙製品の生産のために伐採。
アマゾン 工業型畜産のために伐採
コンゴ 違法伐採、農地拡大のため。
インドネシア パームオイル伐採。


世界で失われている森林はどれくらいか?との質問。
A. サッカー場1つ分が3秒ごとに失われているのと同じ。
B. サッカー場1つ分が3分ごとに失われているのと同じ。
C. サッカー場1つ分が3時間ごとに失われているのと同じ。


答えは A の3秒ごとに失われている   のだそうです。(見事に外しました)


感染症や疫病蔓延の関連を考えると生態系への影響が考えられます。


こんな調子で森林伐採が進行すると通常は野生生物の間でのみ発生する感染症が人間にまで広まってしまう。人間が森林環境を破壊して生物のすみかを多く奪うほど、感染症の流行が発生する状況を作り出してしまうと言われるのも今回のコロナウイルスは環境問題に深入りしていなかった私でも改めて考えさせられる出来事に感じました。


環境問題は勉強不足で改めて資料を調べたりしてクリーンピースさんが伝えたかったことを自分なりに理解し、次に何が出来るか考えてみました。

私が日本産精油を知るようになったのは日本の各地の木、葉、果実、野菜などを育てる生産者さんが、植物から派生する商品を販売し、事業としての採算を摂っていることを雑誌で知ったのがきっかけです。
六月八日の社長さんのお話で日本は国土の70~80%が森林で生態系も豊かであるが、現状、森が忘れられているとのこと。なぜなら輸入に頼るようになり、日本林業の採算性がなくなってきたので持続循環型の森を取り戻す活動をしないといけない。とおっしゃっていた。
そんな中、林野庁が日本の美しい森林の再生を願って「植える、育てる、収穫する、上手に使う」という取り組みが行われている。
それでは世界の森を守るために私たちが出来ること(丁寧で充実した心穏やかな暮らしをするために出来ること)は何か?


アロマセラピストとして言えること。覚悟を持って林業を世代を超えて引き継いでいく生産者さんに比べたら微力かもしれないが、彼らを応援することが香りを伝えるものとして幸せに感じることが出来る。もっと日本の香りを世界に広めて行きたい。

九州の森の恵み。

朝活用にヒノキ枝葉と夏ミカンをベースにブレンドしました。

大原で出会った香り

大原と言えば、しば漬けで有名。バスを降り、畑一面に育つ赤紫蘇の前に立つと
あの独特の香りが漂ってくるものと思っていたら、意外と香らなかった。(マスクをしていたせいもあるが……)香りの強い青紫蘇は薬味などのアクセントに使われ、赤紫蘇は色素を有効に使い梅干しや紫蘇ジュースに利用される。夏バテに飲むと良さそう。我が家は毎日は飲まないだろうと思い、今回は買いませんでした。大原では800年もの間、シソは山間で隔離して栽培していたそうです。
シソの特徴成分である「ペリルアルデヒド」は強い抗菌作用・防腐効果があり、大原産のシソは一般のものよりその成分を6割も含むというデータがあります。隔離され、手塩にかけて育てられた大原の紫蘇ジュースのレシピが門外不出と言われるのもわかる気がします。飲まなかったことを後悔……。

そして大原の名物、赤紫蘇より香ったのがクチナシ。今の屋号の前はガーデニアとつけるほど、お気に入りの香りです。ちょうど6月半ばから今頃が見ごろの甘い芳醇な香りを放つ清楚な白い花。
和名のクチナシは「口無し」という意味で、果実が熟しても裂けないことに由来するといわれています。果実は黄色の染料として用いられ、現在も天然着色料として使われています。恥ずかしながら染料に用いられることを知ったのが最近で料理教室でさつまいもの色付けに使った時で、香りの印象も強くありました。
精油としては市販品が市場に出回ることはほとんどありません。香料素材としては人工的に調合されてクチナシ(ガーデニア)調の香りとして売られているようです。
その成分はラベンダーにも多く含まれる酢酸リナリル(別名リナリルアセテート)。
交感神経の緊張を押さえ、副交感神経の活動を促進します。 その為、鎮静作用、神経バランス調節作用、鎮痛作用、鎮静作用、血圧降下などの作用が期待できます。
女性ホルモンのエストロゲンの減少による更年期障害においてもこの成分はエストロゲンの分泌を促進するという報告もあげられています。
そしてジャスミンやイランイランの成分に含まれる酢酸ベンジル。興奮作用、鎮痙作用、鎮静作用、抗炎症作用に有効とされているが、虫を寄せ付けるフェロモンの一つのような官能的な媚薬のような香りにまんまと魅せられ引っかかってしまいました。自分が虫だったらイチコロというわけです。
しかしクチナシの香りには毎年この時期に魅せられるのが不思議……。


今回は紫蘇とクチナシの香りに出会い、その成分についてお伝えしました。
次回の旅でも出会った香りについてお伝えしようと思います。